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BO59 fireplace chair in teak by Finn Juhl, C cane chair by Marcel Gascoin,French Art Deco rocking chair,Model 663 modular cabinet by Wim Rietveld,Model 2218 sofa in oak by Børge Mogensen ,DB01 sideboard by Cees Braakman,CU01 Japanese series cabinet by Cees Braakman,
BO59 fireplace chair in teak by Finn Juhl
削り込みによって生まれるしなやかな杢目ラインは息をのむ美しさ。まるで自然との合作のように存在している。視線をずらすと見えてくる座面下のX接合部は、超然とした印象を放ちながら貫の作用を担っている。フィン・ユール作品に見られる輪郭線に座面を置いたような特殊なデザインは、線が細いからこその効果が絶大。彫刻作品と言っても決して過言ではない。
C cane chair by Marcel Gascoin
1947 年にデザインされた風韻漂わせる C チェア、ガスコアンの最も有名な作品の 1 つ。第二次世界大戦後フランスで建てられた小さめの家、それらに見合うようスペース不足解消に設計された。また、強度を得るため座面の下にはぐるりと貫が入り、美しくテーパーがかった後脚とのバランスで全体を造形美へと押し上げている。軽量素材Caneとの相性も良く、非常にエレガントな印象を与える椅子。
French Art Deco rocking chair
90年以上前にフランスで作られた雰囲気漂うロッキングチェアです。メタルフレームの剥き出した姿がどこか愛おしく、そして誇らしげ。眺めていると当時の時代背景を想像させます。前へ後ろへ優雅に動く椅子の動作が時間の流れを包み込み、深く静かに心を静めます。光の塩梅により思慮深そうに佇む経年独特の風合いもまた必見です。
Model 663 modular cabinet by Wim Rietveld
1954年、ウィム・リートフェルトによってデザインされた迫力あるモジュラーキャビネット。デザインの奥深さを探訪し続けたウィムの独特な感性が至る所に(ネジ一つにまで)反映されている。モダンな外観に加え、均一に設けられた絶妙な配置が優雅にさえ映る。オランダミッドセンチュリーテイストを値打ち付けした作品だ。
Model 2218 sofa in oak by Børge Mogense
私たち使い手の要求を、いつだってあまねく受け止めてくれるモーエンセンデザイン、和やかな空気を作り、優しく日常を支えてくれる。和洋問わず使い手の好みにスッーと馴染む懐の深さ、モーエンセンの質の高さを物語っている。家具は人生を豊かにする秘訣だと、そんな境地を見出すModel2218、非常に素晴らしい作品だ。
DB01 sideboard by Cees Braakma
家具好きにはたまらないブラークマンの作品たち、シンプルでありながらも視座を高め、何かを呼び覚ます効果を持ち合わせている。生活におけるデザインの重要性を適確に捉えているのだ。使い手は、この作家が注力した独自性にヒントを得るだろう。家具好きは言う、「使う家具により感性が磨かれる」と。まるで日常を通して作家との共鳴を得ているようだ。ブラークマンの作品は、デザインの枠を超え日常に刺激と発見を与えてくれる。
CU01 Japanese series cabinet by Cees Braakman
1934年、PASTOEで家具作りに携わったのが弱冠17才、非常に若い頃から才能を開花させた作家だ。デザインを始めてから13年後にアメリカを訪れた際はイームズ夫妻が手掛けるデザインに呼び起こされるものがあった。また、のちの日本滞在では日本が誇る”用の美”に魅せられ、「Japanese series」が華麗に誕生した。長い年月をかけて培ってきた家具作りの経験が形状に響き渡っている。素晴らしい作品だ。