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*Lotus model 75 sofa/daybed by Rob Parry, Model SW86 in teak & oak by Finn Juhl, 3 seater sofa by Kho Liang Ie, Coffee table in teak & cane by Kurt Østervig, PK22 for E. Kold Christensen by Poul Kjærholm, Bookcase & Cabinet with tambour doors by Peter Hvidt & Orla Mølgaard-Nielsen, Model Kontiki sofa by Arne Norell, European industrial folding table, Coffee table in rosewood with Royal Copenhagen tiles by Severin Hansen Jr…他
Lotus model 75 sofa/daybed by Rob Parry
艶やかな色彩と特徴あるデザインが気持ちを高ぶらせる作品です 。異素材の組み合わせを自由に操り、オランダならではの象徴的デザインを確立したRob Parry、彼の作品から醸し出るインダストリアルの風合いは、時代を超えてなお新しい印象を与え続けています。また、無駄なものを極力排除した作風に、幅広い手腕と卓越したセンスを感じずにはおれません。
Model SW86 in teak & oak by Finn Juhl
削り込まれた肘置きが背面から丸みを帯びた格好で一直線に伸びている。その姿が精彩を放っていて並々ならぬ雰囲気を醸し出す。これぞ、巨匠「フィン・ユール」の作品と唸ってしまう。自由に解き放たれた作家の感性が、塊となって椅子の中に集約している。成就したディテールのこだわりは誇りのようなものに姿を変え、磁力線ごとく見るものを引きつける。フィン・ユール作品に宿るまさに至妙のアイデアは、暮らしの美学を追求させるだろう。
3 seater sofa by Kho Liang Ie
濁った脳内も澄み渡っていきそうな洗練された作品。堂々としたデザインを眺めていると、この作家は家具作りに限らず何事にも満遍なく才能を発揮していたのではないだろうか、そう想像させるのは、なかなか類を見ない鋭い形状から。信念を貫く姿勢がディテールに現れていて、こちら側の経験と理解を誘う。膨らんだ想像力は枝状にどんどん伸びて行き、日常へと反映する。そのようにコツコツ積み上げた想像力は思いがけない道を生む。人々が自らの人生をデザインする喜びに目覚めさせてくれそうな妙味溢れる逸品だ。(しなやかで体に馴染みやすい良質レザーにて新調しております。)
Coffee table in teak & cane by Kurt Østervig
使い込むほどに信頼を勝ち得てゆく作家「クゥート・ウスタヴィ」の逸品。当時新たな表現形式となった美しい表情を奏でる籐細工が、家具を芸術の領域に押し上げている。挟み込むようにエッジを描いた天板のリズムが、使い手の満足度を汲み取って愛着へと形を変えさせる。長く残るモノには理由がある、作家が持ち合わせたモノ作りへの哲学を垣間見るような作品だ。
PK22 for E. Kold Christensen by Poul Kjærholm
「PK22」は思想の表現とも言えるのではないだろうか。ケアホルム独自のスタイルを貫こうとする気概が感じられる。心にこびりつく特徴あるデザインは、日常と非日常を行ったり来たりさせてくれる魔法の代物だ。視点に変化を与える作品との出会いは、興味の矛先を変える。作家の感性がそのまま形となった「PK22」、ケアホルムデザインが秘めた不思議な魅力は、私たちがいなくなった後も、永く永く人々に影響を与え続けるに違いない。(こちらの作品は、使うほどに味の出る良質レザーにて熟練職人が張り直しをいたしております。)
Bookcase & Cabinet with tambour doors by Peter Hvidt & Orla Mølgaard-Nielsen
細やかな配慮に表れる毅然たる感性が神秘さえ感じさせる。非常に特徴的なスタイルでフォルムを形状化している。素材の持ち味を最大限に引き出す術は見ていて気持ちが良い。隅々に至るまで見え隠れする信頼の塊、それらは自覚の深まりとなって日常大いに刺激をくれるだろう。それにしても何という美しさ、技巧を駆使して用いられた蛇腹の開閉は至ってスムーズであり、棚に現れる何者にも動じない表情は光輝さえ放っている。まるで家具になりすました芸術作品のようだ。ぜひとも実物をご覧いただきたい作品である。
Model Kontiki sofa by Arne Norell
吸い込まれるような座り心地にため息が漏れる「アルネ・ノレル」の秀作。形状に対して素材が持つ役割、体への作用を知り尽くした作家の追求が感じ取れる。円環を成し、健やかな時間を約束してくれる親しみ溢れる優しいソファーだ。外光が多く差し込む場所はどうだろうか。いや、心が一掃する空間にポツンと存在するのはどうだろう、いやはや何気ない日常の延長線上にあるのがとっておきの価値観を生むのだから皆で寛ぐスペースを確保しよう、小さな花がポツポツ咲くように美しい作品が笑顔やアイデアを誘う。傑作とはそういうものなのだろう。
European industrial folding table
ほんの少しの角度だったり見え方だったり、心ときめく隠し味が日常を楽しくさせてくれる。80年前に作られたインダストリアルテーブルは、時代のズレにさえ胸を膨らませる。知れば知るほど奥の深さを満喫させてくれるのだ。そこが粋で面白い。テーブルの存在、それは「時の流れの中」にあるように思う。
Coffee table in rosewood with Royal Copenhagen tiles by Severin Hansen Jr.
ひとつひとつ微妙に違った表情のタイルが、同系色調和とあいまって手作りゆえの温もりを引き出している。丁寧に作られた陶器を包み込むローズウッドの案配、言うまでもなくここは職人の腕の見せ所だろう。「実用を兼ねたオブジェ」とでも言うべき美しくしなやかなコーヒーテーブルだ。