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Razor Blade armchair in oak by Henning Kjærnulf,GE-236/4 in teak by Hans J. Wegner,Kidney shaped nesting tables in rosewood,Flag Halyard chair by Hans J. Wegner, Coffee table in rosewood with Royal Copenhagen tiles by Severin Hansen Jr. ,Model 68 dining table in oak by Harry Østergaard, DU03 Japanese series cabinet by Cees Braakman,Lane perception coffee table with drawer,Easy chair in solid teak…他
Razor Blade armchair in oak by Henning Kjærnulf
1960年代、HenningKjærnulfによりデザインされたユニークな形状を持つアームチェア。デンマークのNyrupMøbelfabrikのために製作されたが、象徴的な容姿から「かみそりの刃」という名が付けられた。際立っているのはフォルムばかりではない、どっしりとした座面とタフなアームレストにより驚くほど快適な座り心地を提供する。作品は雅趣に富み、鋭敏な感性が随所にあふれている。
GE-236/4 in teak by Hans J. Wegner
生活空間において、目に飛び込んでくる形状が心の持ちようを変えることは明確。ウェグナー作品は家具としてのみの役割を担っているのではなく、思考を安定させ、本来集中すべきことに心を向かわせてくれる。僕たちは生活を充実させるための極意を享受しているのだ。彼の作り出したデザインの価値は世界中に受け継がれ、そして的を射続けながらゆったりと存在している。(こちらの作品は良質生地に新調しています)
Kidney shaped nesting tables in rosewood
一つ一つ懇切丁寧に磨き上げられている柔和なネストテーブル。天板は大自然の景色を想起させる。それぞれに異なる魅力を放つ形状、点在しても良し重ねても良しと個性の在り方が素敵である。どこか微笑ましい人懐こい丸みや、追求の果てに生まれた脚の繊細さなど、これらを併せ持つ作品になかなか出逢うことはない。並々ならぬ存在感をぜひ書き添えたい秀逸作品だ。
Flag Halyard chair by Hans J. Wegner
ウェグナー作品は決して枠に捉われることはない。独特の美学は迷いなく作品に注がれ、まるで絵画のように存在する。吸い寄せられるような体の馴染み方、躊躇することなくその感覚を受け入れて欲しい。デザインの持つ力は偉大だと再確認するだろう。作家が真摯に積み重ねてきた感性の蓄積を、感受できる悦びはひとしおである。息を弾ませるように組まれた構造美は、開眼の源になるのはいうまでもない。卓絶した逸品である。
Coffee table in rosewood with Royal Copenhagen tiles by Severin Hansen Jr.
セヴェリン・ハンセンの作風は家具通を唸らせる。天板に用いたタイル(ロイヤルコペンハーゲン)の繊細な佇まいと程よく調和されたローズウッドの配分が非常に美しい。静寂の中に充ちる知性、もはやテーブルの域ではない。日常生活に溶け込みながら思考を柔軟にしてくれるまさに芸術作品である。
Model 68 dining table in oak by Harry Østergaard
天板杢目から醸し出ている固有性が際立っていて美しい。ついつい見惚れてしまう。自然の流れが細波のように忠実に刻み込まれている様子は、日本人が持つ豊かな詩情とどこか結びついているように感じる。使い込むほどに愛着が宿るテーブル、皆の笑顔が集結するテーブル、日々使うものにこそ拘りたい、そんな方におすすめの作品だ。ご満足いただけるだろう。
DU03 Japanese series cabinet by Cees Braakman
奥深さを物語るようにずっしりと落ち着いた風格、均整の取れた絶妙な配置、誠実さが伝わる美しい作りは忘我の境である。また、ブラークマンのデザインにおいて、抽斗内部は重要な領域、美しい曲線美であしらわれた収納部は見ているだけでため息が漏れる。細密に計算されたメタル・チーク・プラスチックのモダンな役回り、組み合わせ方も素晴らしい。余韻に浸らせる作品だ。
Lane perception coffee table with drawe
このユニークな形状が日常にもたらす効果は非常に大きいだろう。天板エッジのコントラスト、抽斗の意匠に加え、脚のトライアングル、多角に広がる発想は直感を冴えさせ、現成を愛おしくさせる。作家の独創的な価値観を素直に作品に落とし込むことができた時代を羨ましく感じるほどだ。作家の感性と自然が生んだ奥ゆかしい素材、その重なり具合をご堪能ください。
Easy chair in solid teak
前方から見える貫の形状が非常にユニーク。座面と背面そしてアームレストとの関わり方、美しい留形の組み接ぎ意匠も含蓄に富んでいる。この鋭くも優しいデザインがデンマーク製らしいところ。目には見えない細部の調整にさえ決して妥協を許さない。家具製作への果てしない探究と素材へのリスペクトが詰め込まれた素晴らしい作品だ。(New fabric)