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CU07 Japanese series cabinet by Cees Braakman, Vintage industrial table iron and wood, Model 71 dining chair by Henning Kjærnulf, AP19 Papa bear chair in teak by Hans J. Wegner, Industrial tubular steel stacking chairs with fiberglass, Long sideboard in rosewood by Ib Kofod-Larsen, Armchair by Askel Bender Madsen & Ejner Larsen, Model 3105 mosquito chair by Arne Jacobsen, C44 round dining table in oak by Jørgen Bækmark, “Bikini” lounge chair by Hans Olsen, High back falcon chair by Sigurd Ressell…他
CU07 Japanese series cabinet by Cees Braakman
1958年オランダのPastoeUMSのためにデザインされたジャパンシリーズ、中でも小ぶりなライティングデスクは使い勝手が良いことから、当時より人気を博した作品だ。脚と取っ手部のブラックアクセントが作品をグッと引き締め、比類ない形状を圧倒的にかっこ良くしている。独自の視点を探り当てて造られた逸品はどこか詩的で心酔させる。ブラークマンは、やはり密度の濃い手腕家である。
Vintage industrial table iron and wood
いつだったろうか、昔観た映画の記憶を探る、このテーブルはまさにかつてのワンシーンを具現化したような佇まい、その風景を懐かしく蘇らせながら眺めていた。ひたむきで真っ直ぐな印象、そんな当時の熟練職人によってつくられた家具。技術を極めた修復が繰り返され「経年美を帯び現在に存在する」という温かさも含んでいる。これこそが「ヴィンテージ の良さ」だと、じっくり味わえる作品だ。
Model 71 dining chair by Henning Kjærnulf
しなやかに湾曲した背もたれが特徴的。黒塗装、チーク材の適性をそれぞれに生かしてメリハリを生んでいる。座り心地に関しては、背もられから伸びたアーチの両端が、程良い肘置きへと役割を分担しながらリラックスを促す。長く座っていても疲れず、大きな満足感が得られるつくり。ダイニングチェアとして申し分ない作品だ。(デンマークから取り寄せた色彩豊かな良質ファブリックにて張替え済みです。)
AP19 Papa bear chair in teak by Hans J. Wegner
自由に幅広くデザインを操る巨匠家具作家ハンス・ウェグナー、閃きの先に生まれた極上の椅子は、時間の進行にしたがって、どんどん希少性が高められ益々価値を生み続けている。体をすっぽり包み込み、ゆったりと安息を促す形状は細部に至るまで素晴らしく作り込まれている。経験を積み、鍛えられた技術と共に抜きん出た感性がウェグナーらしい。パパベアチェアが風景の一部となった時、繰り返される日常が尊く感じられるはずだ。人生に奥行きを与えてくれる名作である。
Industrial tubular steel stacking chairs with fiberglass
意識の奥に内在しているインダストリアルな風景、当時の様子が溢れんばかりに作品に浸透している。フォルムや素材に染み込んだ追憶が、格好良く映るのだ。静かに且つ詩的に佇み、心を癒す。かつて、時代をダイナミックに巻き込んだ工業の波が、今は静かに作品の内側に眠る。その塩梅が風合いとなり、趣深い味となる。やがて味わいは波紋となり、空間に規格外の輝きを宿す。まさに含蓄ある素敵な作品である。
Long sideboard in rosewood by Ib Kofod-Larsen
なんとも見事な杢目である。眺めれば眺めるほど静謐で風雅、自然の神秘を感じさせる。まるで生きているかのように伸び進む木の模様は、形状に添いながら端座している。イブ・コフォード・ラーセンが育んだ素材への理解、その深さが表れて周りの空気にまで反映される。もちろん、収納部についても驚くほど美の探究が封じ込められている。質の高い形状、耽美さに想いが膨らむ作品である。
Armchair by Askel Bender Madsen & Ejner Larsen
挑戦的な試みが緊張感を醸し出す。デザインの彼方に想いを馳せるほど美しい椅子。陶酔を誘う造形に覆いかぶさるようにレザーが施されているが、それゆえの輪郭が何とも言えない味を出す。アイナー・ラーセンとアクセル・ベンダー・マドセンが共同で生み出した作品の数々は非常に特徴的で冒険心に溢れている。創造の奥深さを楽しんでいるように映る。椅子の役割が、それ以上になることは間違いない作品だ。コンディション詳細・在庫確認・送料に関しましては、大阪06.6110.8886 または、info@swankysystems.jp までお気軽にお問い合わせください。
Model 3105 mosquito chair by Arne Jacobsen
時として愉快で遊び心を生かせるのは、それまで培ってきた頼りになる経験と深い知性が強みになっていることが多い。ヤコブセン作品はその代表格。徹底した独自性を優雅に楽しむ印象が強いのは、経験と知性の表れだ。斬新且つ鋭い感性が形状に溢れて光っているのだ。(ユニークな椅子を空間に置いたときの効き具合には驚きである。)世界中で広がるヤコブセン作品の底知れぬ魅力は凄い。モスキートチェアもまた日常を好奇心溢れるものに導いてくれそうだ。
C44 round dining table in oak by Jørgen Bækmark
御年92歳、あくまで独自のスタイルを貫きながら、使い易さに重きを置く。ヨーエン・ベックマークは大工仕事を学んだのちに家具デザイナーへと転身しただけあって、丁寧な仕事ぶりは見ていて爽快だ。さて、今度は至近で作品を観察、すっかり過ぎてしまっている年月が不思議なほど新奇でモダンな佇まいに驚く。珠玉のデザインとは、まさにこれだとため息が漏れた作品。
“Bikini” lounge chair by Hans Olsen
この作家の作品は、家具好きの中でももっぱら通好み。一度見ると目に焼き付く独特の美学が持ち味で、使い手はアイデアの間口が拡大するのを実感できるはずである。たった一脚の椅子との出会いが人生を変えることだってある。ハンス・オルセンの素晴らしいデザインは霞む眼をクリアにするだろう。ため息が漏れるほど素敵な作品なのだ。
High back falcon chair by Sigurd Ressell
横から見ると良くわかるが、背面と座面下から伸びた萼のような形状が、レザークッションをハンギングしている。ややゆとりを持たせてデザインされた背の構造が、体とクッションをしっくりと馴染ませリラックス効果を生む。シグード・レッセルのデザインは心身を委ねたくなる座り心地と、どこを探しても無駄は見当たらない快美なデザインが特徴的。理想の時間を提供してくれるだろう。