Swanky Systems

スイスのデザイナー「ハンス・コレー」が、１９３８年チューリッヒで開催されたLandesausstellung exhibitionの為にデザインした斬新な作品「ランディーチェア」です。当時非常に珍しかった板状のアルミを圧縮しパンチングを施した作風には、作家独自の世界観が反映しています。興味深いのは、ハンスコレーがチューリッヒ大学にてロマンシュ語を専攻していたこと。スイス４つ目の言語とされているロマンシュ語を堪能に話せる現代人は非常に少なくなったと囁かれている中、超少数言語でありながらも国語認定が行われた際、投票者の９０%以上が残したいと支持、可決した。そこに古き良きものを残そうとする国柄が表れているように思われる。また、コレーの学びが作品に反映していると解釈できるもう１つの理由は、ロマンシュ語の特徴であるドイツ語の単語が混ざりながらも語幹はイタリア語であるというその成り立ち。まさに椅子のデザインと共通している。つまり、ドイツっぽさとイタリアっぽさが、この椅子に取り込まれているのである。作品を眺めていると、作家の様々な思いが込められていると読み取れる。地域ごとに異なる言語を用いながらも、互いに認め高め合うスイス人としての象徴がデザインに宿っているように思われる非常に興味深い作品だ。コンディション詳細・在庫確認・送料に関しましては、大阪０６．６１１０．８８８６ または、info@swankysystems.jp までお気軽にお問い合わせください。