News
Beaubourg chair by Michel Cadestin and Georges Laurent,Executive desk by Clausen & Maerus,PK71 sidetable by Poul Kjærholm,Coffee table in rosewood with Royal Copenhagen tiles by Severin Hansen Jr.,Reclining lounge chair by Søren Ladefoged…他
Beaubourg chair by Michel Cadestin and Georges Laurent
まじろぐ間もなく一瞬で脳裏に焼き付き、デザインに情熱を降り注いだ作家の意思を垣間見るように引き付けられる椅子。まるで椅子同士がアートについて語り合っているようにさえ見える。さすがはポンピドゥーセンター用にと創作された椅子。ボーブールチェアが周りを引き込む感性はあまりに一途でポンピドゥーに貢献している様はあまりに愛おしい。
Executive desk by Clausen & Maerus
こんな家具があるのかと、素直な気持ちでまじまじと隅々まで観察してしまった逸品。天板に直接設けられた画期的な物入れが蛇腹の形状を見事に生かしている。型破りなデザインがあちこちに点在し一つの集合体として理想的なデスクを作り出している。異彩浮き立つ機能美を堪能したい。
PK71 sidetable by Poul Kjærholm
美しいラインを生み出すことに情熱を注ぎ、とことん突き詰めた「ポール・ケアホルム」。この作家が丹念に描く家具の世界は非常に独特で漂う品格に驚かされる。優美な直線がそこから広がる可能性を強調し、視覚に浸透したときには思わぬ作用が働くように思う。存在するだけの家具というよりは、インスパイアを求めたくなる作品。
Coffee table in rosewood with Royal Copenhagen tiles by Severin Hansen Jr.
造形作品に触れながらの生活は素直に心地よい。一枚一枚にロイヤルコペンハーゲンのめくるめく気高い歴史が凝縮していて惚れ惚れしてしまう。何物にもとらわれない作家が駆り立てられるように作り描いた60年代の作品。
Reclining lounge chair by Søren Ladefoged
小技のきいたハイバックの加減、ありありと目に浮かぶリクライニングの心地よさ、いや、深々と座るそれではなくもっと椅子と寄り添う感じが好ましい、そういう方におすすめのデザイン。控えめな主張(色)は柔和な空気感を醸し出し続ける、それはそれは色っぽくソフィスティケートなのです。椅子にも物語がある、それがわかる作品です。(